私服警官にご用心・・・
とりあえず、チェックイン。
宿泊先は、『ノッティングヒルの恋人』の映画の舞台となった場所。
高級住宅街の中にあるホテル。
隣と隣が連なっていて、連続性のあるきれいな外観。
小さく『HOTEL』と看板が・・・
ホテルのお兄さんはとっても親切。
ゆっくり話してくれるので、英語が聞き取りやすい。
外観はきれいだけど、中はレトロ(古い)ホテル。
部屋は4階なのに、エレベーターなし・・・
しかも、すごい急なラセン階段・・・
とっても重いドアをあけるとすぐにベットがあって、とても狭い。
なんだかカビ臭い・・・
ヒースロー空港でかなり耐力とテンションを消耗してしまったので、少し休憩。
ちょっと眠い・・・
かなり長い時間5月12日を過ごしていて、時間の感覚がわからない・・・
これがいわゆる時差ぼけなのかな・・・
ホテルで地図をもらって、地下鉄で移動。
天気予報は晴れだったのに、風が強くて雨もパラパラ。
日本は暑かったのに、イギリスはかなり寒い。
空もどんより・・・
5月だというのに、みんなコート着てるし。
考えてみたら、イギリスって北海道と同じ緯度だもんね。
半袖にカーディガンで来てしまったタビ子。
完全に浮いてる・・・
地下鉄で移動。
セント・ポール大聖堂の前は人がいっぱい・・・
テートモダン/ヘルツォーク&ド・ムーロン
1階はカフェ、2〜6階はミュージアム、7階にはレストラン。
7階のレストランからは、シティ・オブ・ロンドンとテムズ川がみえ、とってもいい眺め。
お金に余裕があったら、ここでご飯食べたかったなぁ・・・
結局、チケットを買うことができなかったので、無料でみれるとこだけまわってテートモダンをあとに・・・
次のスポットまでは、歩いて移動。
さっきとは、打って変わって閑散としているオフィス街・・・
ロイズオブロンドン/リチャード・ロジャース
突然目の前に現れた、ビカビカした、かっこいいビル。
夜は青色にライトアップするそうで・・・
ハイテク、ハイテク。
30セントメリーアクス/ノーマン・フォスター
ここまでは順調。
しかし、写真を撮っていたら、突然アラブ系の男性に声をかけられた。
地図を指差して、しつこく道を聞いてくる。
こっちだって、外人なのに・・・
見るからに日本人だし、道なんてわからなそうなのに、なんで聞いてくるんだろう・・・
わからないって言っているのに・・・
も〜う、しつこい!あっち行ってよ!
すると、白人の男性が大丈夫?と声をかけてきた。
白人の男性はすぐに警察バッチを見せた。
どうやら私服警官・・・のようだ。
助かった〜よかった〜とタビ子とタビ男がほっとしていると、私服警官はパスポートと財布とカバンの中を確認したいと言ってきた。
違法な取引をしていないか・・・のチェックらしい。
アラブ系の男性は、素直にパスポートと財布、カバンの中を見せていた。
続いてタビ男もみせた・・・
私服警官は、財布をチェックし、紙幣が偽造でないか一枚一枚確認して、返してくれた。
すると私服警官は、
「気をつけて良い旅を!」
と言って、すぐにどこかへ行ってしまった。
アラブ系の男性は、すでにいなくなっていた・・・
タビ子はちょっと疑っていた。
あれは本当に私服警官・・・?
路上で財布見せろとかって警察言うかな?
てゆうか、こんなにタイミングよく警察来る?
財布の中身(お札たくさん)みせちゃったし、アラブ系の男性がタビ子たちの後を追ってくるかもしれない・・・と、ビビリのタビ子は変に警戒してしまって、ホテルに戻ること・・・
ホテルに着いて、まずイギリスの私服警官について調べると・・・
タビ子たちがさっき経験した出来事と、まるっきり同じストーリーがいろんなページからでてくる・・・
偽警察官による典型的な詐欺の手口らしい・・・
紙幣をチェックしているふりをして、マジシャンのようなテクニックでお札を抜き取るらしい・・・
ヨーロッパ旅行1日目にして、詐欺にあう・・・
でも、命は無事だったわけだから、良かった・・・よかった・・・
そう思うしかないよね・・・
この一件で、ここは日本とは違う、気をつけなきゃいけないという意識が芽生える・・・
本当に、油断してた・・・
詐欺とかの犯罪は、地域によっても手口が違うらしい。
ということで、寝るまでずっと詐欺について研究・・・
特に、日本人女性は狙われやすいらしい・・・
本当に気をつけないと。
あまりに疲れすぎて、時差ぼけすることなく、23時に就寝。
やっと、5月12日が終わる・・・